巻き爪 は、爪が内側に巻き込み皮膚に食い込む状態です。放置すると炎症や痛みが悪化し、歩行困難になることも。早期のセルフケアが重要で、正しい爪切り(スクエアカット)、コットンパッキング、テーピング、保湿などが効果的です。適切な靴選びや生活習慣の見直しも予防に繋がります。今回は簡単にできるセルフケアの方法について解説します。また、セルフケアで改善しない場合や症状が悪化する場合は、専門医に相談しましょう。
1. 爪の切り方

- スクエアカット: 爪を丸く切らず、まっすぐ切るようにしましょう。
- 深爪しない: 爪の白い部分を1mm~2mm程度残して切りましょう。
- やすりで整える: 爪の角をやすりで滑らかに整えましょう。
爪の切り方に関して詳しい内容はこちらを参考にしてください。
2. テーピング
巻き爪に対するテーピングは爪の食い込みによる痛みを和らげ、悪化を防ぐための応急処置として有効です。
準備するもの・・・伸縮性のあるテープ(キネシオテープや防水絆創膏など)、ハサミ

- テープを5~6㎝の長さに切る。
- 痛みのある爪縁にテープ貼る。
- 皮膚を引き下げるようにらせん状に貼っていく。
- 指の腹を通り、反対側から指の背面に貼り完成。
ポイントとしては皮膚を引っ張り爪の皮膚の間に隙間を作るイメージです。
3. コットンパッキング
準備するもの・・・清潔な脱脂綿、ピンセットや爪楊枝など先の細いもの

- 爪の角と皮膚の間に、小さく丸めたコットンを詰めます。
- 爪が皮膚に食い込むのを防ぎ、痛みを和らげる効果があります。
- コットンは清潔なものを使用し、毎日交換しましょう。
コットンパッキングは特別な道具が必要なく、交換も簡単なためセルフケアとしておすすめです。
注意点としてはコットンを挿入する際に爪を持ち上げて入れるのですが、爪が割れたり、痛みが出ることがあるので慎重に行いましょう。
4. 靴選び

- つま先にゆとりのある(つま先から靴の先端まで1.5㎝)靴を選びましょう。
- 甲の部分がヒモやマジックテープで調整できること。
- ヒールや先の細い靴は避けましょう。
- 踵が簡単に潰れず、頑丈な靴を選びましょう。
5. 保湿
- 爪や爪周りの皮膚が乾燥すると、巻き爪が悪化することがあります。
- 入浴後などに、ハンドクリームやネイルオイルなどで保湿しましょう。
6. 足浴
- 温かいお湯に足を浸すことで、血行が促進され、痛みが和らぎます。
- 足浴後には、爪を優しくマッサージするのも効果的です。
注意点
- セルフケアで改善しない場合や、症状が悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
- 糖尿病や血行障害のある方は、自己判断でケアせず、必ず医師に相談してください。
- 爪と皮膚の間が化膿している場合も、医療機関を受診してください。
これらのセルフケア方法を試しても症状が改善しない場合や、痛みや炎症が強い場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
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