リフレクソロジーとは?
そもそも リフレクソロジー ってご存じでしょうか?
リフレクソロジーはいわゆる【ツボ】とは異なり、足の裏にある【反射区】を刺激することで間接的に内臓などにアプローチして健康の維持・増進を図る民間療法です。
日本では疲労回復やリラクゼーションとしての印象が強いイメージがあります。しかし海外では科学的に検証して、実績を積み、保険医療として認められる国もあります。
近年日本でも「メディカルリフレクソロジー」という分野が注目を集めています。
今回はそんなリフレクソロジーの効果についていくつか文献を紹介していきます。
《リフレクソロジーに期待できる効果》
足裏の刺激で内臓の血流改善
ドイツで行われた研究によると足にあるの腎臓の反射区を刺激した際に、腎臓に関係のない反射区を刺激したプラセボ群と比較して腎臓の血流量の増加が認められたとする報告があります。
この他にも血行力学に関する研究はいくつもみられ、効果があるとする報告が多くみられます。
この研究の結果から表的としている臓器・器官を間接的に刺激して内臓機能を活性化することで臓器へのアプローチができる事を示唆しています。
また【足は第2の心臓】と言われており、筋肉のポンプ作用によって末梢の血流を改善する働きがあります。リフレクソロジーによってこのポンプ作用を促すことによって冷え性・むくみの改善、疲労軽減などの効果が期待できます。
睡眠障害の改善
睡眠障害に対するリフレクソロジーの効果を検証した論文では、定期的にリフレクソロジーを受けることで、受けていないグループと比較して睡眠障害のリスクが1/5になると報告していいます。
また、別の研究でもリフレクソロジーは疲労を軽減し、睡眠を促すのに有用な手段であると結論づけています。
《施術頻度はどのくらいがいいのか?》
これに関しては何を目的にしているかによって変わってきます。
一時的な疲労の回復、リラクゼーション効果を期待して施術を受ける場合は月に1~2回定期的に受けることをおすすめします。
しかし、目的が睡眠の質の改善や体質改善などの場合、ある研究では1回に30分以上、週に2~3回、6週間以上の継続で検証が行われています。また、母数は少ないですが、2晩続けて施術を受けたことによって睡眠が改善したとする報告もありました。どちらにせよ頻度を上げて施術を受けることを推奨いたします。
<今回の参考文献>
〇Changes of renal blood flow during organ-associated foot reflexology measured by color Doppler sonography
>超音波検査を使ってリフレクソロジー中の腎臓の血流変化を調べた研究
〇Can foot reflexology be a complementary therapy for sleep disturbances? Evidence appraisal through a meta-analysis of randomized controlled trials
>睡眠障害の改善に対するフットリフレクソロジーの効果を3,928 人の被験者を含む42件の文献をまとめたレビュー論文です。
〇Effects of foot reflexology on fatigue, sleep and pain: a systematic review and meta-analysis
>疲労、睡眠、痛みに対するフットリフレクソロジーの有効性を44件の論文をもとのまとめた研究
リフレクソロジー
コメント